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脳が感じる心地よさや効果をリサーチ~ASMRで脳が溶けるゾクゾク感の意味

ASMRを知る
ASMRで脳が溶けるやゾクゾク感の意味~脳が感じる心地よさや効果を検証する

YouTubeを中心に盛り上がりを見せているASMR(自律感覚絶頂反応)。
特殊な録音によって様々な音を立体的に収録し、ゾクゾクするような感覚を引き起こす…不思議な音の現象に虜になる人が続出しています。

ASMRは未だ科学的な根拠は得られていません。
しかし、沢山の人が実際に体感しているのですから、ASMRが脳にどのような影響をもたらしているのかとても気になりますよね。

今回はASMRの「ゾクゾク感」の状態をリサーチし紐解きながら、脳が感じる心地よさの原因に迫ってみたいと思います。

「脳がゾクゾクする感じ」とはそもそも何なのか?

「脳がゾクゾクする感じ」とはそもそも何なのか?

耳元で立体的な音を聞くことで、ゾクゾクする

これは特定の音がきっかけになり、脳が反応していることを表しています。

このきっかけのことを一般的に「トリガー(trigger)」といいます。

トリガーとは、「一連の出来事のきっかけとなるもの。ある現象の牽引役となるもの。」という意味を持ちます。
(引用:三省堂 大辞林 第三版)

ASMRは、脳が「これだ!」と感じるトリガーによって引き起こされていると考えられています。
そのため、万人に共通する感覚ではなく、指紋と同じように個人個人によって全く異なるトリガーが存在しています。

この感覚は、食事の嗜好と似ているかもしれません。
例えば私はパクチーが好きだけど、友達はパクチーが嫌い…などといったことはよくあることですよね。
同じように、誰かが心地よいと感じる音は、誰かにとっては気持ち悪い音と感じられることもあるのです。

ASMRの動画を見てみると、多くのASMRISTは数種類の音を使い分けて動画を提供しています。

そのため、1つの動画を見てこれは苦手だと感じても、別の動画を見るとぴったりと自分の感覚に当てはまるという現象が起こるかもしれません。

自分にとってどういった音や環境、シチュエーションがトリガーとなるのかを見定めることで、よりASMRが楽しめるようになるでしょう。

 

トリガーによる「ゾクゾク」という感覚は鳥肌感?

トリガーによる「ゾクゾク」という感覚は鳥肌感?

ASMRにおける、あるトリガーによって生まれる「ゾクゾクする」という独特の体感について、「鳥肌感」という言葉で表現することができるかもしれません。

「鳥肌感」とは、音楽によって得られた強烈な心や身体の反応のことを指します。

ASMRでゾクゾクとする音を体感できる人の中で、多くの人が音楽に感動した際にゾクゾクとした「鳥肌が立つような感覚」を得たことがあるのではないでしょうか。

実際に、2001年に発表されたBloodとZatorreらの論文によると、音楽を聴くことによって報酬や感情に関わる脳の部位が活発に働くことが証明されました。

この脳の部位は、食事や性行為などといった直接的な身体への刺激に対して「報酬(快楽)」として反応する部位です。

面白いことに、この研究結果が公表されるまでは、音楽そのものを脳が快楽として捉えているとは考えられていませんでした。
音楽はあくまで抽象的なものなので、食事や性行為のように身体に対して直接的なアクションを起こすわけではないからです。

BloodとZatorreの論文によって初めて、直接的な刺激でなくとも、音楽といった抽象的な刺激で脳は報酬感を得る、ということが浮かび上がってきたのです。

 

音楽でゾクゾクする鳥肌感が起きる瞬間はいつ?

音楽でゾクゾクする鳥肌感が起きる瞬間はいつ?

音楽において鳥肌感が生まれることが証明されましたが、一曲まるまる鳥肌感を得られるわけではありません。

ASMRにトリガーとなる音や環境があるように、音楽もまた曲の途中にある一定の場所がトリガーとなって鳥肌感が生まれている可能性が高いです。

2011年に発表されたSalimpoorらの研究によって、鳥肌感を得ている際に日本語でいうと報酬物質、つまり「ドーパミン」が分泌されていることが明らかになりました。

更にこの研究では、鳥肌感を期待している状態」と「実際に鳥肌感を体験している状態」にてそれぞれ別々の神経メカニズムが存在している可能性も示されました。

わかりやすく説明すると、例えば、鳥肌感を期待している状態は「イントロ」や、「サビ前」が考えられます。
具体的には、「今からサビに入るぞ、入るぞ」という期待感がゾクゾクという体感を引き起こそうとしている段階です。

また、「ついにサビに入った!」というところで一気にゾクゾクと身震いするような感動に包まれます。
これがまさに鳥肌感を体験している状態なのです。

この間、大量にドーパミンが分泌されているため、圧倒的な感動の中で、安心感や幸福感といった脳が報酬として感じ取る感情が生まれます。

また、興味深いことに音楽の中では「裏切り」もトリガーになり得る可能性があります。

「もうすぐサビがくる!」という期待を裏切り、「あれ?サビじゃない…じゃあどこからサビが来るんだろう?」といったような裏切りによっても、脳は「面白い!」と感じ裏切りを期待をし、鳥肌感を生むのです。

 

ASMRの中毒性の科学的な解明も近い?

ASMRの中毒性の科学的な解明も近い?

上述したような鳥肌感の存在によって、「ASMRにも科学的根拠が認められるのではないか」という期待が高まっています。

現在ASMRが最も楽しまれている媒体はやはりYouTubeです。
動画は目で見ることによって「これから一体何が起きるんだろう?」という期待感が生まれます。

そこに、特殊な機材で収録された立体音響が耳に直接入ってくることで「これだ!」というゾクゾクという体験をすることができます。

これだけ考えると、「これは鳥肌感なのではないか?」まさに「今ドーパミンが分泌されているのではないか?」という気がしてきますよね。

音が脳に与える影響の研究はまだまだ始まったばかり。

ASMRが脳に与える影響は、実際にこれまでの鳥肌感の研究と一致するのか、それともまた違った神経メカニズムが存在するのか?
これから解明されていくASMRの世界の進化がますます楽しみになっていきますよね。

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