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ASMRを知って懐かしい実家の音とリンクした~夢と現の狭間での没入感を体験

ASMRの体験談
ASMRを知って懐かしい実家の音とリンクした~夢と現の狭間での没入感を体験
ASMR

何気なく見ていたYouTube
おすすめにそんな言葉の羅列が現れたとき、読み方も意味も解らず「なんじゃそれ」って思いました。

こういう、英語の頭文字とりました系って苦手なんです。
意味が想像できなさすぎて。

ググってみるとすぐに出てくる。

ASMR=Autonomous Sensory Meridian Response

そんなこと言われても「は?」ですよ。
思ってたよりもずっと長い英語だわって感想しかでてきません。
だけど今、その「は?」に救われているから人生ってやっぱりわからない。

8時間立ちっぱなし&作り笑顔貼り付けっぱなしの接客業従事者である私は、仕事が終わると疲労困憊、家と職場の往復だけで特に楽しみを持っていませんでした。
ジム通い?ヨガ?そんな余力がどこにあるんじゃ状態です。

それが今では、ベッドに入って眠るまでの30分間に、“見る”ASMR動画で毎日ちょっとだけ現実逃避の旅に出ています。
泥のように重くなった体でも、これならいけます。

「ASMRって音を楽しむものじゃないの?」
もちろんそう、音がいいのは大前提。
でもそこに目から入る情報も乗っかると、楽しみ方は2倍どころかそれ以上。
だって、人間の想像力は無限大ですからね。

脳ってすごい。
ほんとエラい。

私が、ASMRにハマっていった経緯と共に素晴らしさをお伝えしたいと思います。

子どもの頃の幸福な記憶それがASMRとリンクした

子どもの頃の幸福な記憶それがASMRとリンクした

仕事をしている間は「まだ5分しか経ってない信じられない」って思うのに、帰宅してから寝るまでは、体感的には一瞬だと思いませんか?

実際私は一瞬です。

ごはんを食べてお風呂に入ってストレッチして、ってたいしたことやってないはずなのに気がづけば深夜……明日も朝早いのに。

読みたい本も観たい映画も、気まぐれに顔を出す向上心から手を出した資格の勉強も、部屋を部屋たらしめておくための雑務も、なんにもできていない。

疲労と同じように蓄積していく後悔にまみれてベッドに入り、手にするのはスマホです。

寝る前のスマホ、よくない。
森星も言ってた。
でもそれ言ってるの見たのもスマホ。

この罪悪感をどうか消してくださいと、指は勝手にYouTubeを開きます。
それはもう勝手に開きます。
このまま寝て終わるだけの今日が怖くて、動画に救いを求めるのです。

そうして冒頭に戻ります。

「ASMR?なんじゃそれ。」

最近は何かに興味を抱くことにすら体力を要するので、あまり新しい物事には触れないようにしていました。
それなのに再生ボタンを押してしまったのは、小さなサムネイル画像が幼少期の欲求とあまりにもがっちりリンクしていたからです。

それは、「アロエを包丁で切らんとしている図」。

 

あのとき台所に響いていた音が心地よかった

子どもの頃の私は、母が台所に立つ姿を見ているのが好きでした。
せっけんの匂いがするエプロンを着た母が、家族のために料理をしている。
それがなんだか嬉しくて。

だけど、台所に響く「音」が好きだったというのもあります。

  • 根野菜を切る音
  • 包丁がまな板に小気味よくあたる音
  • 蛇口からジャアジャアと水が流れる音
  • コンロにカチチチボッと火がともる音

一つひとつに意味があって、それらが心地よく台所を満たしている。
これを幸福と呼ばずなんと呼ぶ。
そんな気持ちだったと思います。

そうやって日常の「音」を聞きながら、子どもながらに思っていました。
聞いたことのない音を聞きたい、と。

例えばスポンジを包丁で切ったらどんな音がするだろう。
隣のお家の庭にあるアロエを切ってみたいなあ。
だけどどちらも実行に移せば怒られます。
妄想のまま閉じ込めて、いつしかそんなことを思っていたことすら忘れて大人になって。

今、あの頃にはなかったものがあります。

そう、YouTubeです。

おかげで、同じフェチや欲求を持っていた人がたくさんいることを知りました。
だって、アロエを切るだけの動画が何百万回も再生されているのです。

同士がこんなに……。

「世界って広い。」

 

ASMR動画は目と耳で楽しんで没入感に浸れる

ASMR動画は目よりも耳で楽しんで没入感に浸れる

ASMRが「目と耳」を楽しむコンテンツであるということは、動画開始3秒で理解できました。

言わずもがな、音がいいから。

アロエを切る「サクッ」「ザクッ」「ニチッ」が全部、ほんと真横、耳のすぐそばから聞こえます。

ちなみに、ASMRの特に高音域の音を綺麗に再現してくれるのでイヤホンは必需品です。

すぐにハマって様々なASMR動画を見漁っているうちに、ある日、おすすめに不思議なサムネを見つけました。

ハマるきっかけとなった「何かを切る」系、それと似た「スライムやらなんやらをこねくり回す」系、チーズハットクやチーズボール、ザクザクチキンなどを遠慮なく食べまくってくれる定番のグルメ系でもない。

それは、何やら森の奥に佇む大きな怪物のサムネ、『Visit from the Tree God ASMR Dreamscape Ambience』というタイトルが付けられた動画でした。

映像は写真にも見えるし美麗なイラストにも見える不思議なタッチ。
静止画に見えて、よく見ると怪物?神様?の角から垂れる蔦のようなものが揺れているし、ランプを持つ手は上下に動いている。
森を覆う霧が濃度を変え、空には鳥が飛び、まるで自分がその中に「いる」かのような錯覚に陥ります。

ASMRの命ともいえる肝心の音ですが、それがとても控えめなんです。
よーく聞くと、風が吹いているのがわかる。
森をガサガサと何かが蠢いている。
空の高くで鳥が鳴き、森からは動物の雄叫び。

自分がその世界に入り込むのに、その音の主張の程度のちょうどよさといったら。

だってあんまりにもうるさいと、眠れなくなっちゃいますから。

そこには、これまでのASMR動画では体験したことのないような没入感がありました。
眠る前のほんのひととき、夢と現を行ったり来たりするあの甘やかな時間が、動画を見ることで体験できる。

定番のASMR動画でさえ「こんな世界があったのか」と驚いた私です。
こういうタイプのASMRに出会って、驚く以上に感動したのは言うまでもありません。

 

さいごのまとめ

大人って大変ですよね。
めちゃくちゃエラいと思うんです。
頑張って働いて生活して、ってすごいことです。

みんなやってるから誰も褒めてくれない。
でもみんな、それぞれに事情があって、どっかで疲れてる。
子どもの頃の体みたいに、「100%元気!イェーイ!」なんてことはないんです。

だったらちょっとだけ、逃げてもいいと思うんです。
誰にも迷惑をかけない自分だけの世界があってもいいと思うんです。
溜まった疲れを心地よく溶かし、日常を忘れさせてくれる。そうやって少しだけ逃げる自分を、許せる自分になれる。

大袈裟かもしれませんが最後に一言だけ。

ASMRを経験したことで、私はちょっとだけ自分に優しくなれた気がしています。

おわり。

 

この記事を書いた人:トマリ菫さん

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